使役動詞「~させる」 have get make letの理解に必要な要素を全て解説

使役動詞の解説文法

「髪を切ってもらった」と言うのに、英語では使役動詞haveなどを使います。

ルールは整理できてしまえば単純です。

使役の文法をイメージ画像で分かりやすく解説します。

masa
マサ

I hadmy motorbike shipped to South America.
南米にバイクを送って乗り回してきたよ。

LV2 人の使役

使役動詞は、例文を見てもらうのが一番分かりやすいので、まずは例文を見てみましょう。

主人公は4人家族の長女です。

使役動詞 have get made letの例文 人の使役 能動

使役動詞は他にもいくつかありますが、動詞の意味上、使い方が明らかですので、このhave, get, made, let を押さえれば十分です。

have, get, made, let はそれぞれニュアンスの違いがあります。次の表を見てみましょう。

使役動詞のニュアンスの違い
 havegetmakelet
ニュアンス頼んでしてもらう説得して、してもらう強制する許可する、放任する
違い相手の同意がある
お金を払ったらhave
相手の同意がある
haveより労力がかかる
同意なしにさせる意思に任せる

なお、letは let-let-let と、過去形も過去分詞も同じ形ですので、便利な反面、読み聞きには文脈をつかむことが重要です。

人の使役 文章の作り方

人の使役の文章の作り方

使役動詞は、時制や人称によって活用変化させましょう。

過去・現在・未来とも使うことができます。

後ろの動詞は、人が「している」(能動)か、「されている」(受動)かを区別するために、原形か過去分詞かを選びますので、時制や人称に依存しません。

人に~させるときは、人と後ろの動詞の関係は能動(active)になります。

人が~する、という関係ですので、原形(getのみ to + 原型)を使いましょう。

I’ll have my assistant call you to reschedule the appointment.
アシスタントに、お約束の再調整の電話をさせます。

My husband hates housework; I can never get him to wash the dishes!
夫は家事が嫌いなのよね。彼に皿洗いをやってもらうのは無理ね。

After Yasu broke the neighbor’s window, his parents made him pay for it.
ヤスがお隣の窓を割った後、両親は彼に弁償させた。

I don’t let my kids watch violent movies.
私は子供に暴力的な映画は見せないの。

LV3 人の使役 受動

人が~されるようにするときは、人と後ろの動詞の関係は受動(passive)になります。

The man who tried to have her killed is still at large.
彼女を殺させようとした男は未だ逃亡中だ。

I managed to get her treated in the hospital.
私はなんとか彼女に病院で治療をうけさせることができた。

Do I make myself understood?
分かってくれたかな?

I’ll never let my sister bullied.
絶対に妹はいじめさせないわ。

能動(active)と受動(passive)を使い分けるんだということさえ分かっていれば、後ろの動詞を、過去だから、未来だからといって変化させるようなミスはなくなりますね。

時間があれば、active と passive を入れ替えて遊んでみましょう。

笑える意味になるものもありますが、意味が通じなくなることに気付いてもらえればと思います。

active と passive が、意味を正確に伝えるために重要な役割を果たしていることがわかれば、正しく使うことができるようになります。

I’ll never let my sister bullied. (passive)
絶対に妹はいじめさせないわ。(姉は妹をいじめる存在を察知している)

I’ll never let my sister bully anyone. (active)
絶対に妹にいじめはさせないわ。(姉は妹が誰かをいじめてしまう可能性を感じている)

LV2 物の使役

使役動詞 have get の例文 物の使役 受動

have, get, let は、物の使役も言うことができます。

物と後ろの動詞は、受動(passive)の場合がほとんどですが(LV2)、能動でつかえる場合もあります(LV3)。

have と get は受動(passive)で、make と let は能動(active)で使われます。

使役動詞のパターンと後ろの動詞
 havegetmakelet
の使役 受動
過去分詞過去分詞
の使役 能動
原型原型

日常会話で使うのは、ほとんど受動でしょう。

モノが動作の主体には通常ならず、明示はされていなくても、動作をしている誰かがいます。

物の使役 文章の作り方

物の使役 文章の作り方 受動

人の使役と、ルールは一緒です。

結局のところ、使役動詞(haveやget)が取った人・モノが、動作をしたのかされたのか、それを組み合わせるだけです。

Where did you have your hair done?
どこで髪をセットしてもらったの?

When are you going to get the roof repaired?
いつ屋根を修理してもらうつもりなの?

I had my bag stolen while I was travelling.
旅行中にバッグを盗まれたんだ。

誰かにさせたのではなく、単純に被害を表すときにもhaveを使うことができます。

LV3 物の使役 能動

物も能動で表現されることがあり得るということを確認しておきましょう。

使役動詞 have let の例文 物の使役 能動
使役動詞の文章の作り方 物の使役 能動

まとめ

have, get, made, let は下記の意味の違いがありました。

使役動詞のニュアンスの違い
 havegetmakelet
ニュアンス頼んでしてもらう説得して、してもらう強制する許可する、放任する
違い相手の同意がある
お金を払う例が多い
相手の同意がある
haveより労力がかかる
同意なしにさせる意思に任せる

使い方としては、下記の違いがありました。

使役動詞のパターンと後ろの動詞
 havegetmakelet
の使役 能動原型to 原型原型原型
の使役 受動過去分詞過去分詞過去分詞過去分詞
の使役 受動
過去分詞過去分詞
の使役 能動
原型原型

人の使役は、まず能動を使えるようになりましょう(LV2)。

物の使役は、受動の have と get をまずは押さえましょう(LV2)。

この頻出表現が言えるだけでも、表現力は相当に広がります。

また、受動と能動を扱っていますので、読み・聞きについては全てのパターンを理解することができます。

余裕ができたら、LV3の人の受動と物の能動にも取り組んでみてください。

haveは最もよく使われる単語のひとつです。

その他のhaveの使い方もこちらで確認してみましょう。

英文法になやまず、すっきりマスターできるよう応援しています。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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