学問に王道なしはまちがい!?英語はそもそも学問ではない

英語は道具だ!勉強法

英語は学問ではありません、コミュニケーションの道具です。

こちらの記事では道具としての英語を使いこなせるようになるための考え方と、具体的なステップをご紹介します。

英語は学問ではなく、気持ちを伝える道具だ

英語はコミュニケーションの道具です。

道具であるからには使いこなすことができなければいけません。

そして道具を使いこなせるようになるためには、その道具のことにいくら勉強して、詳しくなって、研究し尽くしても無駄です。

使うことを練習して、何度も繰り返して体に覚えさせなければいけないんです。

子供が慣れない工具を使う様子

よく学校で勉強することは社会に出たら何も使わないなんて聞きませんか?

これは学校教育の目的自体、実学ではなくて基礎教養を身につけさせることだからです。

言い換えると、就職したその日から使える、道具としての知識を身につけさせようとはしていません。

英語もその学校教育の科目のひとつでしかないのです。

だからこそ、昔なら中学校から高校まで6年間、今なら小学校から英語を始めても、結局喋れるようにはならないんです。(今は学校の英語も変わりつつあるようですが。)

勉強ではないから、理解がいらない。ただただ受け入れよう

英語は勉強しようという心構えで取り組むと、使えない知識ばかり身についてしまいます。

そのことは例えば受験英語という言葉に象徴されてあなたもわかっていることだとは思います。

だけれども、それじゃあどうしたらいいのかは、わからない。

他の考え方を思いつくことができなければ、話せるようにはなりません。

だから例えば難しい文法に出会った時に、結局、お勉強しようとしてしまう。

なんでそうなるのか理解しようと努力してしまう。

英語が嫌い、あるいは勉強自体が嫌いな人だと、この理解しようとする努力自体が大きな壁なんじゃないでしょうか。

勉強ができる子はできる子で、頭の中で整理して分かった気になってそこで終わってしまうことが大いに考えられます。

でも言語を使いこなせるようになることは、そうじゃないんです。

まず理解が必要ありません。文法がどう日本語と違って、どう入り組んで複雑に見えようとも、それはただ、

そういうもの

なのです。喋るということだけを考えたならば、「日本語とは文法の組み立てが違うからここはひっくり返して訳しましょう」とか

「形容詞は名詞を修飾する一方で、副詞は動詞や形容詞ほかの副詞を修飾します」などという理解は、全くもって不要です。

関係代名詞や現在完了という言葉を知っていて、果たして会話の中でその言葉を使う日が来るでしょうか。まず来ないですよね。

理解する努力は必要ありません。ただ受け入れればいいんです。

そもそも言葉なんて、偉い学者さんが研究開発をして、高度な理論のもとに完成され運用されているわけではありませんよね。

数学みたいに、何十もの前提知識からなる応用の構造になっているわけではありません。

ただ、慣れていれば使えるんです。喋れるんです。

気持ちを伝える道具の習得には、勉強ではなく、道具を使う練習が必要だ

勉強という考え方は捨てて、スポーツのイメージを持ってみましょう。

あなたが好きなものなら何でも大丈夫です。サッカーでもバスケでも、野球でもバドミントンでも卓球でもOK です。

そのスポーツが上手くなるためには何が必要でしょうか。

子供がサッカーを練習する様子

ルールを知っておくことも必要かもしれませんが、何よりも練習なんじゃないでしょうか。

英語はそれと同じです。練習をしましょう。訓練をしましょう。

何百回でも何千回でもトレーニングをして、上手になっていこうじゃありませんか。

話し相手がいない日本では、イメージトレーニングで練習をしよう

会話はトレーニングをすればいい。ここまでは OK ですね。

英会話をしてどんどん英語を使っていけばいいわけです。

でも日本にいて困るのが、英会話をする相手がいないということです。

(英会話スクールに通う時間やお金のある人はぜひ通ってください。ただし話す内容を準備してから通うと、効率はグンと上がります。)

会話をする相手がいなくても、実は英語を使うトレーニングをすることは一人でもできます

英語で独り言を言うとか、シャドーイングだとか、技法だけは随分普及していますね。

あなたも聞いたことはあったり、実践しているかもしれません。

でもこれをやるときにとても重要なコツがあります。

それは本当に心の底から、今英語を使っているんだというつもりになることです。

この気持ち、なんて伝えよう

もっとはっきり言うと、今自分が伝えたい気持ち困っていることを、伝えられなかったら困ると言う危機感を持って、独り言やシャドーイングをするということです。

イメージトレーニングの具体的な方法と実践例

空港

例えば一人旅に出て、海外留学の初日で、目的地の空港に降り立ったとしましょう。あなたは預け荷物をどこに取りに行けばいいかわかりません。荷物の中には大事なパソコンや予備の現金など貴重品が入っています。受け取らずに済ますことはできませんね。さあ何と声をかければいいでしょうか。その前に。答えを知っている人のところまでたどり着けるでしょうか。職員さんがどこにいるかは、なんて聞けばいいんでしょうか。

バスの内部

その日に泊まるホテルに、あるいは寄宿舎に行く、バスの乗り場が分かりません。飛行機が遅れて、空港に着いたのはもう夕方でした。急がないと暗くなってしまいます。バス乗り場を尋ねるにはどう言ったらいいでしょうか。その前に、インフォメーションセンターはどこにあるんでしょうか。バスに乗る直前にだって、本当にそのバスで合ってるのか確認したくなりませんか。もし違うバスに乗ってしまったら、完全に知らない場所に夜に一人です。もはや貴重品というレベルではなく、命がかかっていますね。

やさしそうなおばあちゃん

宿に着いたらとても優しいおばさんが迎えてくれました。言葉も通じなくて、向こうにしてみれば気持ちの悪い相手だろうに、手取り足取り洗濯機の使い方を教えてくれました。きちんと心からのお礼がしたい、サンキューだけでは気持ちが悪い。そんな時は何て言えばいいんでしょう。

英語というのは道具です。コミニュケーションのための道具なんです。独り言やシャドーイングは、こういうことを「伝える」ための訓練でなくては意味がありません。切羽詰まった焦りや、心の底からの感謝をイメージすることで、初めて気持ちを伝える練習になるんです。意思や心や困っていることを、相手に理解してもらう努力をすることで初めて話せる英語の訓練になるんです。

僕は人間の一番の武器はイマジネーションだと思っています。想像力が人間に武器を持たせ、蒸気機関を開発させ空も飛ばせ、あげくは宇宙にまで到達させたんです。自分が伝えたい気持ちを想像することなんて、それに比べたらずいぶん簡単なことじゃないでしょうか。

イメージトレーニングのコツ

想像で気持ちを伝えるトレーニングをするには、これまたコツがあります。細かいところまで五感を使って、丁寧に頭の中に描くんです。人間の体は、あまりに想像が緻密でリアルだと、その想像に対して反応を起こします。例えば焚き火のパチパチいう音や炎の赤いゆらめき、肌に照りつける熱などを想像すると、僅かながら体温が実際に上がったりします。

心地よい森

静かな森の中、緑の匂いや鳥のさえずり、木々の葉の間から漏れてくる太陽の光などを想像すると、リラックスしてセロトニンが分泌されたりするんです。(自律訓練法や自己催眠という言葉で検索してみてください、嘘ではないことが分かってもらえると思います。大学の図書館で検索すれば、学者さんたちが論文をたくさん書いています。)

困っているならその状況と危機感を、嬉しいことを伝えたいならその相手の顔や心があったかくなる感覚を、明確にくっきりはっきりイメージして、独り言やシャドーイングをやりましょう。

まとめ

こうやって気持ちを伝えるトレーニングをしていれば、いざネイティブと向き合っても言いたいことが言える気がしませんか。なんどでも言います。英語は気持ちを伝える道具です。だから、気持ちを伝える練習をしましょう。

(単語の覚え方やシャドーイングの際にも、イメージを活用する方法をおすすめしています。こちらの記事もごらんください)

また、シャドーイングは、発音がしっかりできていて初めて効果がでます。

あなたが発音に自信がないなら、ぜひこちらのページを見てみてください。

苦手な人がおおいRやTHの発音も、1回でマスターさせてみせます。

あなたがまだ学生なら、気持ちがしっかり伝えられる素敵な大人になれるよう応援しています。あなたが大人なら、気持ちを伝えられる相手が一気に何十倍にもなりますね。ぜひこのトレーニング方法を実践して、英語話者への道を踏み出してみてください。あなたの英語 LIFE が充実するよう応援しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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