難しくない!はじめての洋書におすすめの本と、その選び方

読める!読めるぞ!はじめての洋書の選び方勉強法

洋書に挑戦したいけど迷っているあなたへ、この記事ではメリットを再確認して、やる気をだしてもらうとともに、挫折しない初心者でも読める本をご案内します。 適切なレベルの本を選べば、洋書読書は決して難しいものではありません。

どうやって本を選べばいいのかを理解して、楽しく読書しながら英語を勉強しましょう。

 なんで洋書を読むのか、そのメリット

洋書を読むメリットはこちら。

  • 楽しみながらできる。
  • 量をこなすのが簡単。
  • かっこいい。

楽しみながらできる

読書のいいところには、キャラクターに感情移入しやすいということがありますね。どんな絵や映像を描くかが、読者にゆだねられている。だから役者が気に入らないということはあり得ないし、好きな役者を当てはめることもできる。さらには、その好きな役者を、頭の中でもっとかっこよく、美人さんにしてしまえる。

情報量が多いのもいいですよね。映画やドラマは、情報が映像や音声になっている分、文字情報は減ります。エピソードの数や、キャラクターが考えていること、性格や好みなどの情報は、本のほうが多いんです。登場人物が好きになったら、もっとその人について知りたくなりますよね。

量をこなすのが簡単

楽しみながら本を読んでいると、気付いたら数万語こなしていたりします。小説の長さは、500万語読んできた経験から振り返ると、短くても1冊5万語はあります。

学校の教科書は、1冊何文字あるでしょうか。高校英語の教科書、ELEMENT English Communication Ⅰのレッスン10の本文は、829文字です。10レッスンなので、8,300文字。本文以外の文字を、大サービスで見積もって2倍にしても、教科書1冊16,000文字ていどです。

文字数の差は圧倒的ですね。しかも、教科書は読んで楽しめるもんじゃない。

日本人は、英語に触れる量が圧倒的に足りません。誰もが実感するところでもあると思いますが、私のスウェーデン人の友人の話を紹介します。

スウェーデンでは、自国で作られる娯楽が面白くないので、英語ができないとやっていけないんだそうです。テレビも映画も音楽も、どれもつまらない。暇つぶしにすら、英語が必要になる。周りの子も見ているから、自分も英語ができないと話題にもついていけないんでしょう。

私が出会ったスウェーデン人旅行者は、みんな英語が上手でした。旅先で出会った友達をスウェーデンで訪ねたら、彼らの友達も上手でした。英語が「お勉強」じゃなくて、生活の一部になっているんですね。英語に接する量が違うのは明らかです。

ちらのページでも、量をこなす重要性について書いていますので、よかったらご覧ください。

読書なら、この「量」を簡単にこなすことができます。あなたも、洋書を生活の一部にしてみませんか?

かっこいい

ブログでまじめくさって言うのはバカらしいかもしれませんが、こう思えることも大事です。なぜか。モチベーションになって、続けられるからです。

カフェで洋書なんか読んでたら、かっこいいですよね。洋書が読めたら、友達に自慢できませんか。サークルで、会社で、ご近所で、そんな人がいたら、「すごい!」ってなりませんか。

自分がそうなれたらって、イメージしてみてください。なんだかワクワクしてくるようなら、あなたは洋書に向いてますよ。

入門用の洋書なら難しくない

洋書に興味はあっても、尻込みしてしまう方は多いと思います。でも、実は洋書はそんなに難しくありません。英語だけど、要は読書ですから。

僕はこれまで500万語ほど洋書を読んできました。その経験から考えて、中学英語が7割くらい固まっていれば、読める本はずいぶんあります。

「その中学英語も全部忘れちゃった。」という方は、ゼロからの勉強法をご紹介しています。

特に初学者、入門用におすすめなのが、Graded Readersです。Oxford大学やCambridge大学などの権威ある教育機関が、英語学習用に作っている本です。

これのシリーズはすごいです。学習段階ごとに、レベルが分けられているんですが、
そのレベルごとに、使われる語彙が決まっているんです。

レベル1なら、300語~400語しか使われていません(出版局により異なります)。そして、文法もレベルごとに制限されている。ちゃんと初心者が読めるように設計されているんです。

一方、中学校で扱われる語彙数は、おおよそ1,200語だそうです。あれ、読めちゃいそうですよね。中学1年生で500語、2年生で400語だそうですから、下手したら1年生でも読めちゃうんじゃないでしょうか。

でも実際は、出版局が考える基本の250語と、日本の学校教育のそれにずれがあるかもしれません。なので、僕も読んでみましたが、大丈夫でした。ちゃんと日本の学校教育の、基礎の語彙しか使われていませんでした。

初めての洋書におすすめの本

1冊目はマンガで挑戦

おすすめはこちら。A Connecticut Yankee in King Arthur’s Court.

現代を生きるアメリカ人のおじさんが、中世のイギリス、アーサー王のお城にタイムスリップしちゃうお話です。語彙数は250語、総語数は890。YLは0.8です。

僕も中身を見て、見たことのある単語しか使われていないことを確認しました。

実は、洋書を読むときは、部分的に分からなくても、ストーリーの流れは分かっているというのが大切です。あなたもはじめて小説を読んだときは、日本語でも知らない言葉や慣用句があったんではないでしょうか。

それでも、いろいろ読んでいるうちに、意味がわかってきたりする。それは、「苦しいお勉強」と言うよりは、「いつのまにか身についていた」という感覚なんではないでしょうか。

マンガだったら、ストーリーが視覚的にわかりますから、多少わからないところがあってもついていけますね。

やっぱり小説で挑戦したい

そんな方にはこちら。THE CARIBBEAN FILE.

語彙数は400語、総語数は4,188。YLは1.2です。

字数はマンガの890からぐんと増えましたね。でも、文字だけでまともなストーリーを構成しようと思ったら、これくらいが限界だと思います。

本を開いてみると、ところどころ挿絵もあって、骨休めをさせてもくれます。

紹介しているリンクはKindle版なんですが、Kindleで読むと便利な点があるんですよね。
読んでいて意味がわからない単語が出てきたら、その単語を長押しすれば意味が調べられちゃうんです。僕もKindleアプリのこの機能は活用してます。

それから、もう一つこの本のいいところは、出版局のサイトから音声がダウンロードできる。リスニングも鍛えられるんですね。ちょっと聞いてみましたが、恐らくプロの声優を雇って吹き込んでおり、クオリティが高いです。僕はオーディブルも数十本購入して聴いていますが、まったく遜色ありません。

いきなり4,000語はキツく思えるかもしれません。でも、なんでも始めはキツいんです。一冊読了できれば、大きな自信になりますから、だまされたと思ってまずは一冊こなしてみてください。

Graded Readersの選び方

上述のGraded Readersですが、選ぶときのポイントは大事な順に3つあります。

使われている語彙の数

本にはHead wordsと書かれています。まずはこの語数を確認しましょう。

このようなGraded Readersを出している出版社は複数あります。レベルはどの会社も1~6のようで、会社間の難易度もおおむね共通しています。

ただし、語彙数が、会社により異なります。レベル1なら、300語と400語の出版社があります。

当然ながら、語彙数が少なければ、それだけ読むのが簡単です。上記のように、音声がついてくるなどの特別な理由がなければ、よく吟味してみましょう。

興味のある分野の話か

洋書で勉強するおおきなメリットは、好きな題材を選べるというところにあります。興味の無い物語を選んでも、絶対に続きません。

例えば上記のA Conneticut Yankee in King Arther’s Courtだったら、筆者は歴史好きという点と中世の騎士が好きという点からひっかかってます。(アーサー王は実在した人物ではなく伝説や創作ですが、古代ローマ帝国がブリテン島から撤退した後に残ったローマ人(ローマンケルト)として、大陸から侵入してきたサクソン人を撃退した英雄です。こういった史実を元に創られたエンターテイメントである歴史フィクションというジャンルは、登場人物に感情移入しながら読めるので大好きなのです。)

僕の場合は、この「歴史も勉強したい」というのも、モチベーションのひとつになっています。

総語数

語数は、優先順位としては最後です。量がありすぎると、挫折しちゃう可能性は高くなりますよね。ただ、ストーリーが興味のあるものなら、それは押し切れちゃうものだったりもします。

Graded Readersなら、同じレベルのものならば極端にな差はないはずなので、語数の確認は、自分の背中を押すために行いましょう。

まとめ

  • 初心者にはGraded Readersがおすすめ
  • 語彙数を確認する
  • 読みたい本なのか確認する
  • 総語数を確認する

はじめての洋書は、Graded Readersを読んでみましょう。読めそうな本なのかきちんと確認してから購入するのが大切です。もしつまづいても、買った本は格好の勉強材料です。お持ちの教科書や文法書でしらべながら、じっくりやればいいんです。もしいい参考書を探しているのなら、ゼロからの勉強法のページに紹介している本がおすすめです。

僕にも挫折した本はあります。でも、1冊目を読みきったときの達成感は、いいようもないほど嬉しいものでした。あなたにも、その気持ちを、ぜひとも味わってほしいと思っています。

もしまだ不安でしたら、挫折しない洋書の読み方をまとめていますので、そちらも呼んでみてください。

それでは、あなたが楽しい英語ライフを送れるよう、応援しています。

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