洋楽で話せる英語を身につける方法とステップ

勉強法

音楽が好きな人は、洋楽は英会話力を鍛えるための最高の教材です。

面白くないから勉強を続けられないなら、聞いていて楽しい、自分が好きな曲で勉強すればいいんです。

masa

 

マサ

僕は初めて買ったミスチルのアルバムは、自然と全曲歌詞を覚えて、曲に合わせて歌っていました。

英語も、そんな自然に覚えてしまうほど好きなで勉強すれば、辛くないですよね。

そして勉強後、ふと聴きたくなったそのとき、「前より意味がわかって楽しい!」となれば、それはもう、勉強ではなく、楽しむために「英語を使って」いるんです。

英語は道具なので、道具を使いこなせるようになるためには、使って練習するしかありません。

お気に入りの曲で、「理解できない英語」を、「曲を楽しむための道具」に昇華させましょう。

曲を楽しむ道具まで持っていければ、すぐに会話のための道具にレベルアップできます。

喋れるようになるためにどう洋楽をつかうか

では英語でしゃべれるようになるための勉強として洋楽を使うには、どのようにしたらいいでしょうか。

ただ勉強したつもりになって自己満足したいだけならば、辞書でも引いて納得して気持ちよくなっていれば十分だと思います。

今日ひとつ物知りになって少し喜んで、でも1週間後には全部忘れているでしょう。

実際に<使える道具>として英語を身につけるには、訓練が必要です。

このページでは、洋楽を使って訓練する方法をお伝えします。

洋楽で勉強するためのステップ

実際の「洋楽を使って訓練する方法」を、ステップ化しました。

洋楽で勉強するステップ
歌詞の英語だけ見ながら聴く

訳を見ながら聴く

文法や語彙を把握する

歌詞を読んで理解する

歌詞を見ながら聴いて、曲のスピードで理解する

歌詞を見ずに、聴くだけで理解する

歌詞を見ながら、曲に合わせて歌う

歌詞を見ずに、曲に合わせて歌う

曲無しで歌う

1日後、3日後、7日後、1ヶ月後に振り返る

ひとつひとつ解説しますので、納得してもらえたら、真似してやってみてください。

時間がかかる方法なので、好きな曲、ふと聴きたくなる曲、気づけば口ずさんでいる曲、そんなお気に入りの一曲を見つけて取り組みましょう。

1回で全部できなくてもかまいません。すこしづつ積み重ねましょう。

コツとしては、完璧を目指さずに、聴きながら楽しみながらやることです。

つらくて面倒に感じてしまっては、実践しなくなってしまい、結局身につきません。

せっかく好きな洋楽で勉強するなら、楽しむことをモットーにやりましょう。

歌詞の英語だけ見ながら聴く

まずは英語だけを見ながら聴いてみましょう。

歌詞は英語で lyrics と言います。

「曲名 lyrics」でgoogle検索すれば、英語の歌詞を見つけることができます。

これを見ながら聴いて、わからない単語や熟語、文法を把握しましょう。

あまりに難しすぎると感じたら、他の簡単な曲から始めたほうがいいかもしれません。

訳を見ながら聴く

日本語訳が手に入る場合は、今度はそれを見ながら聴いてみましょう。

単語の意味などはそれだけで解決することも多いです。

注意点としては、ブログなど個人が訳しているサイトでは、誤訳の可能性があるということです。

当サイトでは、辞書や文法書を引用しながら解説するとともに、ネイティブに意見を聞きながら日本語に訳していますので、精度は高いものになっています。

複数のサイトを見比べてみることで、間違いをそのまま覚えてしまうリスクを減らすことができます。

文法や語彙を把握する

訳をみても納得できない部分は、自分で調べましょう。

辞書を引いて、単語の持つさまざまな意味から、どれが当てはまるかを考えることも有用です。

文法についても、以降のステップで聴き込む前に構造を理解しておくことが重要です。

そうすることで、聞き込むときにその表現が自分のものになっていきます。

意味を覚える作業は、曲を繰り返し聴くことで自然に身についていくので、この段階ではそんなに気にしないで大丈夫です。

当サイトで訳している曲については、語彙・文法を辞書サイトへのリンクをつけて解説していますので、効率的に学習ができます。

歌詞を読んで理解する

調べ物が終わったら、まずは曲を聴かずに歌詞を読んでみましょう。

このときわからない部分があったら、調べ足りていません。

上のステップに戻りましょう。

歌詞を見ながら聴いて、曲のスピードで理解する

歌詞を見ながら曲を聴いて、一字一句漏らさずに追いかけてみましょう。

歌詞なしで聴くときにも、a や to や of がどこに入っているのか、複数形の s があるのかないのかなどを判別できるようにしておけば、あとは聴いているだけでも訓練になります。

また、歌は会話と一緒で、いちいち日本語に変換していては理解が追いつきません。

英語を英語で理解する癖を、この段階で身に付けましょう。

すべてスムーズに歌の内容をつかめたと実感できるまで、繰り返し聴きましょう。

ある程度歌詞を覚えたら、歌詞を見ずにやってもかまいません。

歌詞を見ずに、聴くだけで理解する

次は歌詞を見ないでも理解できるか、意識して聴いてみましょう。

ここでの目標は、耳だけで理解する力を鍛えることです。

頭の中に英語の歌詞を再現しましょう。

可能な限り正確に再現する努力をすることがコツです。

はじめは、ところどころ抜けているでしょうから、歌詞を確認しながらやりましょう。

次の段階では、歌詞を再現はできるけれど理解はできない状態になるかもしれません。

これは聴き込んだり、文法を確認しなおしたり、日本語訳を振り返ったりすることでだんだん向上していきます。

上のステップの繰り返しになりますが、すべてスムーズに歌の内容をつかめたと実感できるまで、繰り返し聴きましょう。

歌詞を見ながら、曲に合わせて歌う

この段階はスピーキングのトレーニングになります。

下記に、発音が上手になるための要素をまとめました。

発音で身に付けるべき要素
・母音や子音、文字ひとつひとつの発音
・フラッピング
・リンキング
・リダクション

これらの要素をなるべく満たせるように、修正を重ねながら少しずつ良くしていきましょう。

目標は、もちろんネイティブに伝わるスピーキングです。

一字一句、こまかく曲を真似して再現しましょう。

母音や子音、文字ひとつひとつの発音

基本中の基本であり、これをおろそかにしては伝わる英語は身につきません。

今は恥ずかしくても、いつか話す相手のことを考えましょう。

聞き取りやすい英語を話すことは、相手への思いやりです。

当サイトでは、代表的な r や l、th などの発音をレクチャーするページを用意していますのでそちらも活用してみてください。

こちらに、英語の発音を練習すべき順番にならべています

いきなり全部をマスターするのは、記憶の容量としても口の筋肉疲労としても不可能です。

「今日は r をマスターするぞ」などとやる日ごとにテーマを決めて練習しましょう。

フラッピング

フラッピングとは、t の音が r のような音に簡略化されることです。

例えば、no one to save me の to が「ノーワン セイブ ミー」のように変化することです。

話し手が楽をした結果の変化なので、聞き取るときは難しく、話すときは楽ができます。

曲の真似をしてフラッピングしてもいいですし、舌の動きに余裕があればきちんと t と発音してもかまいません。

いつか本番の英会話のときにきちんと聞き取れるよう、どういうときにフラッピングが起きるのかを意識しながら聴くのが上達のコツです。

リンキング

リンキングとは、単語と単語の間の音がつながってしまうことです。

例えば、want to が「ウォンゥ」のように、t同士がつながってしまう現象です。

どこがリンキングしているのかを注意しながら聴いて、真似をしながら歌ってみましょう。

そうすることで、他の歌や実際の会話のときに、正確な文字に分解して、正しく理解できるようになります。

リダクション

リダクションとは、語尾の音があいまい化する現象です。

sit や butt が聞こえなくなったりします。

曲では聞こえなくとも、口の中ではできるだけ再現できるよう、舌や唇を意識的に使っていくのが上達のコツです。

歌詞を見ずに、曲に合わせて歌う

曲を覚えたら、歌詞を見ずに曲にあわせて歌ってみましょう。

ここまでくれば、車の運転中、自転車をこぎながら、散歩しながら、掃除をしながら、どこでも練習ができるようになります。

自分がしゃべっている英語の意味を考えながら、文法も何がどうなって意味を作っているのか意識しながらやることで、それらの表現があなたのものになっていきます。

「自分は英語がしゃべれるようになりたくてこれをやっているんだ」という意識をもつことで、より多くのことを1つの曲から吸収できるようになります。

曲無しで歌う

曲もない状態で通して歌うことができれば、かなりマスターに近い状態まできています。

単語が出てこない、a だっけ the だっけ、過去形かな過去分詞かな、そういう疑問が出てくればしめたもの。

それらは、いざ話そうというときに出てくる疑問と一緒です。

曲を聴いて答えあわせをすれば、ただ聴いているだけのときよりも深く身につきますし、また次に聴いたときにも心に深く刺さり、あなたのものになっていきます。

大事なのは、歌いながら、その意味がわかっていること。

わからない部分は、文法でも単語でも熟語でも、確認しなおしましょう。

意味がわかって歌っているのならば、曲をマスターしたと思ってOKです。

ここまでやってはじめて、いざ話そうというときに口をついて出てくるレベルで、英語が身についたと言えるのです。

1日後、3日後、7日後、1ヶ月後に振り返る

エビングハウスの忘却曲線というものがありあます。

人間は使わない記憶ほど、加速度的に忘れていってしまいます。

その、いつ、どのくらい忘れてしまうのかを、心理学者のエビングハウスが研究しました。

それにのっとって、1日後、3日後、7日後、1ヶ月後に復習すれば、忘れず、効率的に学習が進められることがわかってきています。

ですので、

  • はじめのうちは最低でも週に2回(3日ごと)
  • 慣れてきたら週に1回
  • その後も、月に1回は欠かさず

曲を聴いて、ステップを勧めていくことをお勧めします。

あなたのスマホのプレイヤーに、練習を重ねた曲のプレイリストを作りましょう。

マスターした曲が増えていくほど、充実感が得られて、より楽しくなっていきます。

まとめ

道具として使えるレベルで英語を身に付けるには、訓練が必要です。

訓練とは、繰り返し練習して少しずつ上手になっていくことです。

聴いているときも、歌っているときも、単語や文法を意識して、意味をしっかりつかみましょう。

こちらのページには、当サイトで訳し、文法を解説した歌をリストにしています。

気に入った曲があったら、ぜひ学習に使ってみてください。

あなたの英語力向上の助けになれれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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