「as」は前置詞だけじゃない!全用法をシンプルに押さえて使える英語を身につけよう

「as」のコアイメージ イコール前置詞

「as」の入門としては、まずシンプルに、イコールと理解することです。

asは前置詞ですが、同時に副詞でも接続詞でもあります。

ただ、いずれも「イコール」で理解できてしまいます。

asは前置詞だけ押さえても、むしろ混乱してしまうでしょう。

今asと出会ったのを良い機会に、一通り押さえてしまいましょう。

「as」のコアイメージは「イコール」

「as」のコアイメージ イコール

もはや語るべきことはありません。

とにかく、イコールです。難しくありません。

図を頭に焼き付けましょう。

前置詞 as ~として 

とにかくイコールです。

役割や目的を説明しているんですが、そんなものは文章を読んでいれば文脈でわかります。

It could be used as evidence against him.
それは彼に対する証拠として使えたよね。

The news came as quite a shock to us.
そのニュースは非常なショックとして私たちに届いた。

「似ている」と言いたいときはlike

「似ている」と言いたい場合にはasは使えません。イコールじゃありませんから。

Likeを使いましょう。

It’s almost likea real beach, but it’s actually artificial.
それはほとんど本物のビーチのようだったが、実際は人工だ。

副詞 as…as ~とおなじくらい 

asのイメージ He is as tall as her.

何度も繰り返しますが、asはイコールです。

「度合いが同じ」であることを、比較することで強調したい、という気持ちで使います。

The world’s biggest bull is as big as a small elephant.

例えばこの例文のasを=に置き換えて、

The world’s biggest bull is big a small elephant. 

なら、= big で 「こんなに大きいんだよ!」と言いたいわけですね。

それを、ぞうさんと比べることで強調しているわけです。

実際、ぞうさんと同じ大きさの牛って、ものすごく大きいですよね?

The world’s biggest bull is as big as a small elephant.
世界で一番大きい牛は同じ大きさだ / 小さいぞうさんと。
世界で一番大きい牛は小さいぞうさんと同じ大きさなんだよ。

She’ll soon be as tall as her mother.
彼女はすぐにお母さんと同じくらい背が高くなるよ。

Not as … as 

asのイメージ He is not as tall as her.

He is not as tall as her.
彼は彼女ほど背が高くない。(彼は彼女より背が低い)

It’s not as heavy as I thought it would be, actually.
それは思ったほど重くなかった。

notが付くということは、「同じじゃない」ということです。

not as heavyということは、「重くない!」ことを言いたいわけです。

as I thought it would beで、「思ってた重さ」と比べることで、「重くない!」ことを表現してるんです。

Not so … asと、soに変えても同じ意味です。asよりも使われる頻度が低いだけです。

Quiteやnearlyで更に強調できる

The second race was not quite as easy as the first one.
二つ目のレースは一つ目に比べればさほど簡単ではなかった。(二つ目は簡単だったが一つ目は輪をかけて簡単だった)

These new shoes are not nearly as comfortable as my old ones.
この新しい靴は古い方に比べたら全く快適じゃないね。(古い靴が断然快適)

As … as + possibility 

=possibleや=you canを、可能性の上限ととらえましょう。

you come=速く=可能性の上限で、できる限り早く来てほしいわけです。

as soon as possibleは、ものすごく良く使われる割に長いので、チャットなどではASAPと省略されたりします。

Can you come as soon as possible?
できるだけ早く来れる?

Go to as many places as you can.
できるだけ多くの場所に行け。

We got here as fast as we could.
私達に出来る限りの速さでここに着いたんだよ。

As much … as, as many … as 

比較したい程度が数量に変わっただけで、同じことですね。

muchは不可算名詞に、manyは可算名詞の複数形にくっつきます。asの文法というよりもmuchとmanyの使い分けですね。

Greg makes as much money as Mick but not as much as Neil.
グレッグはミックと同じぐらい稼ぐがネイルほどではない。
(グレッグ=ミック<ネイル)

They try to give them as much freedom as they can.
彼らは彼らにできる限りの自由を与えようと努力している。

There weren’t as many people there as I expected.
期待したほど多くの人がいなかった。

接続詞 as なぜなら/同時に/おなじように/だけれども

as 接続詞 I ate as I was hungry.

接続詞でも、まずはasを=で置き換えてみましょう。

「理由」なのか「同時に」なのか、「おなじように」か「けれども」かは、文脈で判断できます。

なぜなら

You can go first as you’re the oldest.
あなたが最年長ですので最初にどうぞ。

As it was getting late, I decided to book into a hotel.
遅くなってきていたのでホテルに入ることに決めた。

book into a hotel : ホテルの建物に入り宿泊するために受付をする

As, since because,の比較

(asについて初めて調べる人、知識が固まっていない人は、ここは読み飛ばして「同時に」の項へ進みましょう。)

Becauseは「理由」が言いたいこと

She spoke quietly because she didn’t want Catherine to hear.
彼女は静かに話した。なぜならキャサリンに聞かれたくなかったからだ。

キャサリンに聞かれないことが大事なんですね。

更に理由を強調したいときは前に来ます。

Because breathing is something we do automatically, we rarely think about it.
呼吸は自動的にしていることなので、私たちはほとんどそれについて考えない。

Asとsinceは「結果」が言いたいこと

I hope they’ve decided to come asI wanted to hear about their India trip.
私は彼らが来訪を決めたことを望んでいる。なぜなら彼らのインド旅行について聞きたいからだ。

この人はとにかく「彼ら」に会いたいんですね。

説明のために深読みをすれば、インド旅行の話を聞きたいのは言い訳で、本当は「彼ら」の中に綺麗な女性がいて、その人に会いたいのかもしれません。

They’re rather expensive, since they’re quite hard to find.
あれはやや高価なものだ、なぜなら見つけることがずいぶんと難しいからだ。

ところで、asとsinceはbecauseよりフォーマルな表現です。

話し言葉ではbecause、書き言葉ではasとsinceが、どちらかといえば好ましいということになります。

同時に、そのとき

①何かが起こったとき、片方は進行中というときに使われます。

この場合、後ろの文はよく現在進行形がつかわれます。

I saw him as I was coming into the building.
彼を見たのは私がビルに入ってこようとしている時だった。

They arrived as we were leaving.
彼らは私たちが出発しようとしているときに着いた。

②同時に変化していることを言うときは、後ろの文は現在形がつかわれます。

He gets more attractive as he gets older.
彼は歳をとるにつれて、より魅力的になっている。

As the show increases in popularity, more and more tickets are sold daily.
ショーの人気が増していくにつれて、チケットの1日の売り上げが増えている。

As,while,Whenの比較

When

Whenは、when節が起こると、後の節が事実になります。

When you get older, moving house gets harder.
年を取ると、引っ越しは辛くなる。

As,while

Asとwhileは、同時に起こっています。

As you get older, moving house gets harder.
年をとったから、引っ越しは辛いね。

We spent long evenings talking in my sitting-room while he played the music he had chosen and explained his ideas.
私たちが居間で夕方中しゃべって過ごしていた間、彼は自分で選んだ音楽を流して、アイデアを説明していた。

おなじように

He got divorced, (just) as his parents had done years before.
彼は両親が数年前にしたのと同じように離婚した。

This year, as in previous years, tickets sold very quickly.
今年はこれまでの何年かと同じようにチケットがとても早く売れた。

だけれども

Angry as he was, he couldn’t help smiling.
彼は怒っていたが、にんまりせずにいられなかった。

as の慣用句

The same as

「全く同じだ」

Your jacket is the same colour as mine.
君のジャケットは僕のと全く同じ色だね。

As if

asは飽くまでイコールです。

見出しを見てもらえれば、むしろifの使い分けで意味が異なっていることがわかります。

ifは、想定をしている場合と、仮定をしている場合に分けられましたね。

まるでそんな風に見える 

実現しそうだが確実ではない、そんな風に見えること

It looks as if it’s going to rain.
雨が降りそうに見えるね。

明らかに現実ではないと分かっている想像上の、そんな風に見えること

The house was in such a mess – it looked as though a bomb had dropped on it.
その家はすごく散らかっていた。まるで爆弾が落ちたかのようだった。

会話で 事実でないことや重要でないことを強調

‘Don’t get lost or anything, will you?’ ‘As if I would – I’m not stupid.’
「迷ったりするなよ。しないよな?」「まるで本当に俺が迷うみたいに言いやがって。そんなに馬鹿じゃねぇよ。」

As of/as from

「何かが始まり、その後現在まで続いている」

As of 6th April 1999, all gifts to charities will be free of tax.
1999年4月6日から今日まで、全てのチャリティーへの贈与は非課税だ。

As from today, the bank will be open for business from 9.30 am.
今日から銀行は朝9時半からの営業になります。

As to

「~について」

He was uncertain as to which road to take.
彼はどっちの道を取るかについて不確かだった。

There’s no decision as to when the work might start.
いつ仕事が始まるかについては決定はなかった。

As for

「話題を関連した別のことにする」

As for the children, they were happy enough to spend all day on the beach.
子供達と言えば1日ビーチで過ごして満足してたよ。

As for the festival itself, it is a joyful celebration of the traditions of this great city.
祭りそれ自体の話をすると、この大きな街の伝統に関する楽しいお祝いなんだよ。

As such

それ自体は、文字通りの

(名詞を後ろから修飾して、他の要因は度外視してその名詞だけを考慮していることを示す)

The director pointed out that the zoo provided no entertainment as such.
監督はその動物園はエンターテイメント自体は提供していないということをコメントした。

そんな~

(否定形で、事実とずれていることを強調)

I am not a learner as such–I used to ride a bike years ago.
僕はそんな初心者じゃないよ。昔はバイクに乗ってたんだ。

As is

そのまま(現状にある状態のまま)

Will you wait till it’s finished or take it home as is?
完成するまで待ってるかい?それともそのまま持って帰るかい?

誰かと同じだ、誰かが~しているのと同じだ

I travel to London every day, as do most of the people who live in this village.
僕は毎日ロンドンに通っている。この村に住んでるほとんどの人がしているのと同じように。

他にas does / as has の形があります。倒置になっています。

まとめ

「as」は、とにかくイコールに置き換えれば意味を理解することができます。

「as」には前置詞のほか、副詞や接続詞の機能があります。

接続詞のasは、多様な意味に解釈できます。

ですが、訳をたくさん覚えるのはやめましょう。

ネイティブはいつでも「as」と言っているだけなんですから、いろいろと例文を読んで、その文脈に沿って「イコール」で意味が取れればいいんです。

他の前置詞も併せておさえておきたい人は、こちらを見てください。

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あなたの英語生活の充実のお役に立てれば幸いです。

panda
マサ

応援してるよ!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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