inとonとat、どれを使えばいいか、迷うことはありませんか?
もう迷わない時間の前置詞の使い方を、徹底解説します。
コアイメージをイラストで頭に入れたら、90以上の用例で前置詞の使い方を体で覚えましょう。
これでもう、英会話でテストで、前置詞に迷うことはなくなります。
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まずはin on atのコアイメージを押さえるのが効率的
まず、コアイメージを押さえましょう。
inがもっとも大きく広いイメージ、atは狭く特定されたイメージを持つことがわかりますね。
その上で、下の図を見てみましょう。
inは長い期間を、atは時刻や特定の一点を扱います。
最初のコアイメージの、inの範囲の大きさ、atのごく限られた具体的さと合わせてとらえてみてください。
まずはおおざっぱに、1日がonで、それより長ければinと押さえるのも有効だと思います。
以下の章で例文をたくさん見ていきますが、その前にあなたの頭の中で、in on atのイメージをしっかり持っておくと、効率よく頭に入れられます。
日本語に訳さず、英語のまま把握することのススメ
onを「上に」、inを「中に」など、日本語に訳して理解するのはなるべくやめましょう。
それは、日本語と英語では、言葉のもつ意味の広がりが違うからです。
例えば、onと「上に」はこのように意味が異なります。
例えば図のように、onは、壁にくっついたり、天井にくっついたりするイメージも扱います。
onはonのまま、atはatのまま、そういう使い方をするんだな、という具合に覚えてみましょう。
atの基本イメージは点 時刻や正午などある一点を表す
atは基本的に、時刻や正午、夜明けなど、特定の一点を示すときに使います。
早速例文を見てみましょう。
The train arrives at 3:30. |
電車は3:30に着きます。 |
I’ll meet you at 3 p.m. on Thursday. |
木曜の3時に会おう。 |
the party starts at midnight. |
パーティは深夜から始まるよ。 |
The meeting will finish at 5:30. |
ミーティングは5:30に終わると思います。 |
I’ll be there at noon /at midday /at midnight/at at dawn /at dusk. |
正午に/ 正午に/ 深夜に/ 夜明けに/ 日没にそっちに行くよ。 |
I’ll go shopping at lunchtime. |
お昼に買い物に行くわ。 |
I read my daughter a story at bedtime. |
寝るときに娘にお話を読んであげるの。 |
Let’s talk about it at dinner (time) tonight. |
そのことは夕飯のときに話そう。 |
どれも1点で示せるタイミングの話をしているね。
特定の点のat
点をあらわすatは、「今この瞬間」などというときにも使えます。
she’s working at the moment. |
彼女は今は仕事してるよ。 |
At the momentI’m working on a very interesting project. |
今すごく面白いプロジェクトをやってるんだ。 |
She’s a little busy at present, can I get her to call you back? |
彼女は今ちょっと取り込んでるんです。後で折り返し連絡させてもいいですか? |
I finished the course at the end of April. |
課程は4月末に修了した。 |
we arrived at the same time. |
僕らは同じ時間に着いた。 |
I start work at 9 a.m. |
仕事は9時からだ。 |
例外はありますが、「atは点」とだけ押さえられれば、それだけで英語力は相当レベルアップです。
次はinを見てみましょう。
in 世紀や年などの期間や、時間の幅を表す
inは、「期間」を扱います。
大きなイメージなので、世紀や年など、onの「日」よりも長い期間のことを言うときに使います。
I was born in 1986. |
1986年生まれです。 |
She’ll visit them in October. |
彼女は10月に彼らを訪れると思います。 |
The ski resort is closed in summer. |
スキー場は夏は閉まってるね。 |
He grew up in the seventies. |
彼は70年代に育った。 |
it happened in the 16th century. |
それは16世紀のできごとだ。 |
Don’t worry, it all happened in the past. |
心配するな、全部過去のことだ。 |
You can collect your parcel in the middle of June. |
6月中旬には荷物を受け取れます。 |
1日の中の長さのある時間帯のin
inは長さのある時間を扱うので、「点のat」との対比で、午前中、午後、などと言うときに使います。
They are leaving in the evening. |
彼らは夕方に出発することになってるよ。 |
The baby sleeps in the afternoon. |
赤ちゃんは昼寝をする。 |
I work most productively in the morning. |
朝が一番はかどるんだよね。 |
It’s too hot to go out in the middle of the day. |
日中は外に出るには暑すぎる。 |
「夕方に出る」などと、はっきり時刻を決めないで動くほうが日常では多いと思います。
そんな、時間に幅のある表現はinを使います。
「朝がはかどる」も、午前9時0分になった瞬間だけはかどるわけじゃないですよね。
例外 at nightは時間の幅だがatを使う
at nightだけは、夜という、日没から夜明けまでを指すにもかかわらず、「点のat」が使われています。
in the morning |
in the afternoon |
in the evening |
at night |
混乱するぅ
これはもう、「そういうものなんだ」とただ受け入れましょう。
昔明かりの無かったころは、夜になればできることが無くなるので、「夜=一日の終わり」と考えていたことの名残なのかもしれません。
必要な時間を表すin
They managed to complete the job in two weeks. |
彼らはその仕事を2週間で何とか終わらせた。 |
You can drive around the island in a day. |
島は一日で一周できますよ。 |
2週間も1日も、なにかをするときにかかる時間のことを言っています。
こういった所要時間をいうときは、長さの幅のinを使います。
未来の所要時間のin
「今この時点からどのくらいかかるか」「今から何時間後、何日後」を相手に伝えるときもinが使えます。
Be ready in 40 seconds! |
40秒で支度しな! |
He’s gone away but he’ll be back in a couple of days. |
彼は今いないけど、数日でもどってきますよ。 |
You can collect your parcel in a week. |
一週間後なら荷物を受け取れます。 |
I’ll be there in 5 minutes. |
5分後には行くよ。 |
atを使う場合と比較してみましょう。
以下の例文も未来の話ですが、「今から何時間後、何日後」ではなくて、未来の一点を言っているので、「点のat」です。
You can collect your parcel at the start of July. |
6月頭には荷物を受け取れます。 |
Return it to me at the end of the day. |
今日の最後に返してよね。 |
onは日付や曜日に使われる
まず、onの基本です。
4つ目のon Wednesday eveningは、Wednesdayに引っ張られてonという表現になります。
「dayと付いたらon」と覚えてしまうと楽です。
I’ll meet you at 3 p.m. on Thursday. |
木曜の3時に会おう。 |
She’s working on Monday. |
彼女は月曜は出勤だ。 |
She usually works on Mondays. |
彼女は普段月曜に働いている。 |
we’re going to the theater on Wednesday evening. |
木曜の夕方は映画に行くんだ。 |
Let’s have a coffee on Friday morning. |
金曜の朝、お茶しようよ。 |
It’s his birthday on Saturday. |
土曜は彼の誕生日だ。 |
このonは会話だとよく省略されますので、「聞き漏らしたかな」とあせる必要はありません。
She is working Monday. |
彼女は月曜は仕事だよ。 |
The interview is on 19th April. |
面接は4月19日です。 |
He was born on February 14th. |
彼は2月14日に生まれた。 |
記念日などのon
ルールは変わっていません。
dayと付くか、ある日一日のことを言うときはonです。
She was born on Valentine’s Day. |
彼女はバレンタインデーに生まれた。 |
We are moving house on Christmas Eve. |
クリスマスイブに引越しするよ。 |
I have an exam on my birthday. |
誕生日に試験なんだよね。 |
例外 お祭りや特別な期間のat
例外として、祭りや祝日などで数日間の期間をいいたいときは、atを使います。
例文のatは、クリスマスも新年も、「25日」「1日」ときいているのではなく、「クリスマスごろは」「年明けは」と、ざっくりとした質問をしています。
atの点というルールから外れるので、これは受け入れるしかありません。
Are you going home at Christmas? |
クリスマスはおうちに帰るの? |
Are you going home on Christmas Day. |
クリスマスはおうちに帰るの? |
Are you going home on New Year’s Eve. |
大晦日はおうちに帰るの? |
What are you doing on New Year’s Day? |
元旦は何をするの? |
What are you doing at New Year’s? |
新年は何をするの? |
例外 アメリカとイギリス
国により表現が分かれる場合もあります。
これは自分のしっくりくる方を覚えたらいいでしょう。
What are you doing on the weekend? (the US) |
週末はどうするの? |
What are you doing at the weekend? (the UK) |
週末はどうするの? |
in timeとon time
慣用句としていずれも良く使われる表現ですが、「inは幅」「onはくっついている」というイメージを当てはめてもらえれば覚えられます。
You made it in time. |
間に合ったね! |
Luckily we arrived just in time. |
運よく時間に間に合った。 |
please arrive on time. |
時間ぴったりに来てね。 |
The teacher told them arrive on time. |
先生は時間通りに到着するように言った。 |
Even though they slept in, they arrived just in time. |
彼らは寝坊したにもかかわらず、定刻前についた。 |
このときのtimeは待ち合わせなどの時刻、つまり9:00などの一点ですね。
その点にonしているので「時間通り」、その点までの幅のinなので「間に合う」となります。
動画
ここまでの例文はほぼこちらの動画から引用しています。
日本語はありませんが、聞き取りやすい英語です。
字幕をだせますので、ぜひ挑戦してみましょう。
60コの用例で、in on atを体に覚えさせよう
最後に、こちらの用例で、どんなときにどの前置詞を使えばいいか見てみましょう。
とにかくたくさんの表現に触れるのが、前置詞をマスターするコツです。
IN | ON | AT |
in 3 hours | on my lunch break | at lunch |
in the past | on that day | at that time |
in a moment | on time | at the moment |
in a few minutes | on the first day | at this moment |
in the future | on the last day | at present |
in 2 weeks | on weekdays | at the weekend(U.K) |
in the afternoon | on Friday afternoon(s) | at dusk |
in the evening | on Monday evening(s) | at night |
in the summer | on summer evening | at sunset |
in (the) winter | on a cold day | at bedtime |
in (the) fall | on my birthday | at dinner time |
in (the) spring | on my wedding day | at lunch time |
in a week | on the weekend(U.S) | at the weekend(U.K) |
in (the) winter | on Christmas day | at Christmas |
in a year | on New Year’s day | at New Year’s |
in 10 years’ time | on time | at the same time |
in 1980 | on the 10th | at breakfast |
まとめ
コアイメージは、inは3次元、onは2次元、atは3次元です。
onが1日を扱うのに対して、inはもっと長い期間の、週、月や年などを扱います。
また、atが点を示すのに対して、inは時間の幅を示します。
時間の前置詞としてはbyも頻出です。
「byも整理したい!」という人はこちらも見てみてください。
前置詞を使いこなせると、ネイティブにも一目置かれます。
他の前置詞も併せておさえておきたい人は、こちらを見てください。
「自分も英語話者だ!」と言える日を目指してがんばってください。
あなたの英語生活の充実のお役に立てれば幸いです。
応援してるよ!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
時間の前置詞をマスターしよう!