Like this!「こんな感じだよ!」から見える、likeの使い方の全て

前置詞

like thisは、「これ」と「のような」で「こんな」です。

この「のような」は「似ている」というイメージから派生した意味です。

likeのたくさんある意味を、全てイメージからの連想で理解できる方法をご紹介します。

「似ている/のような/例えば/同じように」などと日本語訳をたくさん覚えなくても、イメージでとらえておけば、すらすら読めるし、会話でスッと言葉が出るようになります。

いろいろなlikeを、イメージで理解できるようになりましょう。

前置詞likeをマスターする手順
likeのコアイメージ「似ている」を頭に焼き付ける

例文を、「似ている」を当てはめながら読む

どんな気持ちで言っているのかを考える

自分がその表現で言いたいことを日本語でつくる

英語にしてみる(文法が間違っていてもOK)

1日後、3日後、7日後、1ヶ月後に振り返る

like thisのいろいろな使われ方

masa

マサ

まずは、like this の「こんな」を分解してみよう。

thisは「これ」ですから、likeは「~のような」となります。

「~のような」の本当の意味は、「~に似ている」です。

下の例文のlikeを、一度「似ている」に読み替えてみると、わかってもらえると思います。

Never Seen Anything Like This!
こんなの見たことない!(これに似ている景色、状況)

Accidents like this happen all the time. 
このような事故はいつも起きている。(これに似ている状況や原因の事故=このような事故)

Why are you doing something like this? 
なんでこんなことをしているんだ。(これに似ていること=このようなこと)

He’s always been like this.
彼はいつもこんな感じだよ。(これに似ている振舞い方、様子=こんな感じ)

It is unthinkable that a mistake like this could have happened.
こんな間違いが起こるなんて考えられない。(これに似ている間違い=このような間違い)

It does not have to be like this.
こうじゃなくていいはずだ。(これに似ている方法、結果、状況=こう)

Likeのコアイメージは「似ている」

似ている」で意味がわかるように訳せるのは、それがlikeが持っているそもそもの意味だからです。

コアイメージから考えれば、日本語にわざわざ訳したりしなくても、英語で文を理解することができます。

「似ている/のような/例えば/同じように」などと覚えても、明日には忘れてしまいます。

例文の訳も、理解した内容を、日本語で適した表現にするとどうなるか、と変換して書いているにすぎません。

masa

マサ

英語で理解したほうが、本当は楽なんだ。

それに、英語と日本語は全く違う言語なので、常に日本語を当てはめようとするのは危険です。

日本語ではなくコアイメージで考えることで、それをさまざまなシチュエーションに当てはめて解釈することができるようになります。

likeのいろいろな用例を紹介しますので、「似ている」を当てはめて、そこから意味を類推して例文を理解しましょう。

似ているとは、「近いけれども、イコールではない」ということです。

このイコールではないというざっくりとした曖昧さがとても便利で、likeはほんとうによく使われます。

前置詞の like

類似「似ている」

まずは、likeのコアイメージそのままの使い方です。

He looks like his brother.
彼は弟に似ている。

I’ve got a sweater just likethat.
それに本当にそっくりなセーターを手に入れたよ。

比喩「まるで~のような」

比喩とは、人間の動作を、モノや動物などに例える表現です。

震え方が葉っぱに似ているから、葉っぱに例えるわけだし、食べ方が鳥に似ているから、鳥に例えるわけです。

I was shaking all over, trembling like a leaf.
僕は全身震えて、葉っぱのように身震いしていた。(葉っぱが風に吹かれたときの様から、激しく振るえている様子)

Girls always eat like a bird in order to keep a slender figure.
女ってのはいつも、鳥みたいに食べるよな。痩せた体型を保つために。(鳥はつつくように少量しか食べないイメージから、小食)

masa

マサ

日本人と感覚が違って、共感できない!

同様「~と同じように」

同じようにとは、まったく同じに扱っているのではなく、それに「似ている」ように扱っているわけです。

Students were angry at being treated like children.
生徒は子供のように扱われて怒っていた。

Other people’s children, like other people’s dogs, have never interested me.
よその人の子は、よその人の犬と同じように僕の興味をひいたことがない。

例示「たとえば」 

masa

マサ

「それに似ているものといえば、こんなのだね」

という感じで、例を挙げるときにもつかわれます。

She looks best in bright, vibrant colours, like red and pink.
彼女には明るくて鮮やかな色が最高に似合う。例えば赤やピンクのような。

I prefer hard cheeses, like Cheddar.
僕は固いチーズが好きだ。例えばチェダーのような。

特徴「~のような」

なにかの特徴を言うときにも使えます。

「カリフォルニアは楽園に似ている、楽園に近いものだ」と言うことで、カリフォルニアの特徴を説明することができます。

Parts of California seem like paradise to me.
カリフォルニアの一部は僕にとっては楽園みたいなものだ。

Nowadays food can seem like a frightening health hazard.
今日においては食べ物は恐ろしい健康被害のように思える。

いかにも彼らしい 彼女らしい

It’s just like herto tell everyone about it.
そのことをみんなに喋っちゃうなんて本当に彼女らしい

That’s just like Maisie to turn up half an hour late to her own party!
パーティーに30分も遅れてくるなんて本当にメイジーらしい

turn upは「現れる」と言う意味ですが、up自体に「現れる」という意味があることを知っていると、この例文も難しさを感じずに読むことができます。

ASとの違い

asは「イコール」という基本イメージです。

「~として」など、イコールの意味で使うときは、likeは使えません。

It could be used as evidence against him.
それは彼に対する証拠として使えたよね。

The news came as quite a shock to us.
そのニュースは非常なショックとして私たちに届いた。

一方で、asでもlikeでも使えるようなケースもあります。

Like I said (= as I have already said), I don’t wear perfume.
言ったじゃない、あたし香水はつけないの。

Like most people (= asmost people would), I’d prefer to have enough money not to work.
ほとんどの人がそうだろうけれど、働かなくてすむぐらいの金があればいいなと思う。

この場合のasとlikeの差は、likeはくだけた友だち同士の会話のシチュエーションで使われ、asはフォーマルなシーンで使われるということです。

あるいは、会話にはよりlikeが使われ、文章にはasがより使われる、とも言うことができます。

asについてもっと詳しく知りたい人はこちら。

接続詞の like

likeは、接続詞としてもつかわれます。

難しいことはなく、「似ている」という意味はそのままです。

masa

マサ

likeのあとには、名詞も文章も言えてしまう!便利!

It looks likeI’m going to be in the office until late tonight.
今日は夜遅くまで事務所に入ることになりそうだよ。

It sounds to me like you ought to change jobs.
君は仕事を変えるべきだっていう風に僕には聞こえるなぁ。

It looks likewe’ll be late.
どうやら遅れそうだな。

You look like you’ve just got out of bed!
今起きたばっかりのように見えるね!

前置詞outについてはこちら。

まとめ

likeの意味は、「似ている」でした。

辞書にはたくさん意味が載っていますが、すべて「似ている」というイメージから理解すれば済むことです。

学校の先生のような人はともかく、一般の英語話者は、類似/比喩/例示/同様/特徴だとか、「似ている/のような/例えば/同じように」だとか、暗記したりしていません。

僕だってそんなもの暗記していません。

コアイメージから、意味を連想する癖をつけ、文脈を読み、適切な意味に解釈する。

それでいいんです。

他の前置詞についても、同じようにコアイメージからマスターすることができます。

前置詞をマスターしたい人は、こちらをどうぞ。

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あなたの英語ライフが充実するよう、応援しています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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