これで使いこなせる!前置詞ofの使い方をコアイメージと例文で押さえる

前置詞ofの様々な用法前置詞
panda

マサ

こんにちは、マサです。

あなたは前置詞of、使いこなせますか?

前置詞はコアイメージとともに、たくさんの用例にふれて慣れていくことが一番の習得方法です。

イラストで英語思考の順序を確認しながら、たくさんの用例を読んでみましょう。

前置詞ofのコアイメージ

ofのコアイメージは「所属」です。

分離と説明する人も多いようですが、英語脳における理解の順序は、パーツが先に来て、所属先の本体が後からそのパーツを説明します。

前置詞ofのコアイメージ 所属

ですから、ここはシンプルに「所属」とおさえましょう。

所属、所有、起源を示す前置詞of

前置詞of a friend of mineの所属のイメージ

ofのコアイメージは、所属です。

所有や起源も、所属のイメージで処理できます。

panda

マサ

まずは大きく、「所属」とイメージしよう。

~用例~
a friend of mine 
the president of the United States 
employees of the company 
the colour of his hair 
a habit of mine 
that revolting dog of hers 
the love of a good woman 
the complete plays of (= written by) Lorca 

~例文~

Those seats are reserved for senior members of the club.
このシートはクラブの高齢者メンバーのために予約されています。
He was elected Member of Parliament for Rushcliffe.
彼はRushcliffe政府のメンバーに選ばれた。
What’s the name of that plant?
その星の名前は何ですか。
Sean doesn’t like the smell of garlic.
彼女はニンニクの匂いが好きではない。
Troops shot dead the leader of the rebels in an attack last night.
兵隊が昨夜の攻撃で反乱軍のリーダーを射殺した。

所有の’sとの使い分け

あなたは、次の使い分けができますか?

The leg of the chair is broken.
その椅子の脚は壊れている。
The dog’s leg is broken.
その犬の足は折れている。

モノ(非生物)が持っているものには、of the を使います。

生き物が持っているものには’sを使います。

’sを使う生き物

人の集団
組織

動物
 

それでは、人が持っているモノについてはどうでしょうか。

My father’s house is really nice.
お父さんの家はすごくいい。
The house of my father is really nice.
お父さんの家はすごくいい。

文法的にはいずれも正しいです。

ただし、下記で引用している動画では、「ネイティブの感覚としては”The house of my father”は気持ちが悪い」とあります。

ですので、人が持っているモノについては”My father’s house”を使うようにしましょう。

位置を示すために使う前置詞of

前置詞of the top of his head のofのイメージ

「あたまのてっぺん」などと言うときにも、ofを使います。

てっぺんは頭に所属している一部ですから、まだ「所属」のコアイメージで処理できますね。

~用例~
the top of his head
the back of your dress
on the corner of the street
the front of the queue

~例文~

I’ve never been north of Philadelphia.
フィラデルフィアの北部には行ったことがない。
He hit the ball over the top of the trees.
彼のヒットは木のてっぺんを越えた。
They have recently painted the front of the house yellow.
彼らは最近家の前面を黄色に塗った。
He built a shed at the bottom of the garden.
彼は庭の端に納屋をつくった。
The accident left him with a scar on the side of his face.
その事故で彼の横顔に傷が残った。
Use the index in the back of the book.
本の後ろの索引を使いなさい。

形容詞のあとに前置詞ofをつけて、人のふるまいを評価する

前置詞of sweet of herの人の行動を評価するofのイメージ

「片付けをしてくれたなんて彼女は素敵だなぁ」と、「片付け」という彼女の行動を「素敵だなぁ」と評価するときに、ofを使います。

「素敵さ」は彼女の一部で、彼女に所属しているわけですね。

~例文~

It was sweet of her to tidy up afterwards.
後で片付けをしてくれたなんて彼女は素敵だ
It was mean of you to mention her weight.
きみが彼女の体重を言ったのはひどかったね
Thank you so much for my present. How thoughtful of you.
プレゼントをありがとう。あなたはなんて思いやりがあるんでしょう。
It was careless of him to leave the door open.
ドアを開けぱなしにするなんて、彼は不注意だったな。
It was reckless of hernot to take precautions.
用心をしなかったなんて彼女は無謀だった
It was very heroic of him to dive into the cold water.
あの冷たい水に飛び込んだなんて彼は勇敢だった
They agreed that it was naughty of him not to have asked permission.
許可を得なかったことについて彼がやんちゃだったのにはみんなが同意した。

内容物を説明する前置詞of

前置詞of  a bag of fruits のofのイメージ

「一袋の果物」というときに、ofを使います。

まず、”a bag”という言葉が耳に飛び込んできます。

次に、”of”と言われると、「あぁ、中に何が入っているか説明するんだな」という期待をします。

そして、”fruits”といわれて、「果物が入っている袋なんだな」というように思考が働きます。

~用例~
a bag of fruits
a bottle of beer
a book of short stories
a class of idiots

~例文~

I’ll have a cup of coffee please.
コーヒーを一杯ください。
He gave two bags of old clothes to the charity shop.
彼はチャリティーショップに二袋の服を譲った。
She smokes two packets of cigarettes a day.
彼女は一日二箱のタバコを吸う。
He dropped a jar of peanut butter onto the floor.
彼は床にピーナッツバターのビンを落とした。
The family looked through an album of old photographs.
その家族は古いアルバムを一通り見た。
I drank three glasses of milk.
牛乳を3杯飲んだ。

量や数を示すときに使う前置詞of

数量の前置詞of a kilo of applesのイメージ

「1キロのりんご」「たくさんの食べ物」というように、数や量を言いたいとき、ofを使います。

~用例~
a kilo of apples
loads of food
hundreds of people
most of them
none of them
both of us
a third of all people
a speck of dust
a drop of rain

~例文~

A large number of people gathered to protest.
たくさんの人が講義をしに集まった。
I had only four hours ofsleep during the last two days.
この二日間4時間しか寝る時間がなかった。
He got a perfect score of 5on his writing assignment.
彼は作文の課題で、満点の5点を取った。

ofが使われる数量の慣用句

下記の表現ではofは必須です。

慣用句として暗記する人が多いと思いますが、lotなどの代名詞をofでstudentsと説明している構造は、a kilo of applesと変わりません。

いずれにせよ、言い漏らさないよう、書き漏らさないようにしましょう。

A lot of A lot of students watch Youtube.
多くの学生がYoutubeを見る。
A number of A number of people study English.
たくさんの人が英語を学んでいる。
Lots ofLots of animals live in the zoo.
たくさんの動物が動物園にいる。
A great deal ofA great deal of studentes hate exams.
多くの学生が試験を嫌っている。
A majority of / A minority ofA majority of cats eat mice.
大多数の猫はねずみを食べる。
A couple ofA couple of superheroes were seen at the mall.
幾人かのスーパーヒーローはショッピングモールで目撃されている。

ofを使う場合と使わない場合がある数量の表現の使い分け

下記の表現は、ofを使う場合と使わない場合があります。

いつof theが必要で、いつ不要なのかわかるでしょうか。

AllAll of
HalfHalf of
mostmost of
Almost allAlmost all of
ManyMany of
MuchMuch of
A fewA few of
A littleA little of
One, Two, Three…One, Two, Three… of
BothBoth of
SeveralSeveral of
SomeSome of
AnyAny of

例文を見てみましょう。

All students hate math.All of my students hate math.
学生というものは数学が嫌いだ。私の生徒はみんな学生が嫌いだ。
panda

マサ

例文を見たら、なんか分かる気がする。

All studentsと言った場合、「学生」について限定されていません。

この場合、学生一般について喋っていますので、「一般的に学生というものは」というような意味合いになります。

言ってしまえば、日本に限らず、世界中の、学校に通っている児童生徒学生全員が、数学が嫌いだ、ということです。

一方、all of my studentsと言った場合は、「私の生徒」と限定されていますね。

つまり、このようなルールになります。

特定されている名詞にはof

前置詞ofをつけるかつけないか
一般名詞のときにはofは不要
特定されているときにはofをつける

他の例文を見てみましょう。

Most restaurants expect a tip.Most of the restaurants in my town expect a tip.
ほとんどのレストランはチップを要求する。僕の町にあるほとんどのレストランは、チップを要求する。
Almost all friends are kind.Almost all of my friends are kind.
ともだちってものはたいてい優しいもんだ。僕の友達はたいてい優しいよ。

いずれも、一般的なことを言っているときはofは使わず、なにか特定のもののことを言うときにはofを使っていますね。

代名詞には必ずof

代名詞にはofが必要です。

ですが、これは同じことを言っているに過ぎません。

代名詞を使っているということは、必ず特定されていますから。

All of them are animals.
あれらは全部動物だ。
All of itwill evaporate.
全部蒸発するだろう。

動画で前置詞ofを学んでみよう

ここまでの数量のofについての使い分けは、下の動画を引用しています。

panda

マサ

少し速い英語だけど、挑戦してみよう!

All Half Both は例外?

では、次のような例文はどうでしょうか。

They drank all the water they had.
彼らは持っている水を全部飲んだ。

これは、allの別の品詞としての機能で、文法的に正しいかたちです。

このAllは前置限定詞といって、名詞をさらに特定します。

“All” can be used as a predeterminer to further specify a noun. You can say, “All my friends are eating pizza.”

Is it “all the” or “all of the” in English? by Jakub Marian

All of my friendsのallは代名詞なのでofがつくのですが、All my friendsのallは前置限定詞なのでofがつかないんですね。

panda

マサ

ofがあってもなくてもいいんだ!

ただし、上記の引用ページには、「ネイティブの耳には、All my friendsとしたほうが自然に聞こえる」とあります。

以下の例は、この前置限定詞としての用例です。

all, half, bothは、指示語、所有詞、定冠詞のついた名詞をさらに特定します。

ワンステップ上の英語を目指す人は、使いこなしてみましょう。

all these students指示語
both his hands所有詞
half the time定冠詞

まとめ

ofの使い方は、下記の通りでした。

前置詞ofの使い方
所有、所属、起源のof
位置のof
人のふるまいを評価するof
内容物のof
量や数のof

前置詞をマスターするには、a cup of coffeeなど、まとまった表現をたくさん読む方法が有効です。

そして前後の文脈があれば、理解はより効率的になります。

意欲があるのであれば、多読がとてもオススメです。

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また、他の前置詞も併せておさえておきたい人は、こちらを見てください。

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あなたの英語生活の充実のお役に立てれば幸いです。

panda

マサ

応援してるよ!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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