「settle down」は似ているようで異なる意味の広がりを持っています。
この文脈によって変わるsettle downの意味を、「down」のイメージとともに詳しく解説します。
この記事を読めば、settle downがマスターできます。
慣れる
定住する
座り込む
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熟語「settle down」の意味
落ち着く
It always takes the class a while to settle down at the start of the lesson.
授業の初めにクラスが落ち着くまでにはいつも時間がかかる。
I’m sure things will settle down soon.
きっと事態はすぐに落ち着くよ。
慣れる
She quickly settled down in her new house/job/school.
彼女は新しい家/仕事/学校にすぐに慣れた。
The children soon settled down and started their work.
子供達はすぐに慣れて作業に取り掛かった。
定住する(パートナーと一緒に
Eventually I’d like to settle down and have a family, but not yet.
ゆくゆくは落ち着いて家庭を持ちたいけど、今はまだその時じゃない。
I can’t see him ever settling down and getting a job.
彼が定住して定職につくなんて想像できない。
座り込む
She settled down in an armchair to watch television.
彼女はテレビを見るために肘掛け椅子に座り込んだ。
I settled downwith a book.
本を手に座り込んだ。
文脈で「settle down」の意味は変わる
これらの例文は、いずれも1文の中に文脈が織り込まれています。
しかし、以下のようなことをいきなり言われたら、どうでしょうか。
”I think you had better settle down.”
あなたが静かなバーで馬鹿騒ぎをしていたなら、「静かにしろ」という意味でしょう。
いつまでも独身生活を楽しんで夜遊びをしていたら、親に「いい人を見つけて落ち着いたら」という意味で言われることもあり得ます。
気分が悪そうにしていたら、「座ったらどう?」という意味になります。
ですから、前後の文脈(context)をよくつかみ、その上で意味を解釈することが重要です。
「settle down」のdownの意味はひとつじゃない
熟語「take down」に使われている「down」には、下記の意味があります。
「着地する」「降りる」です。
これは暗記しなければいけないのでしょうか。
どうすれば、暗記に頼らず、単語本来の意味から文章全体の意味を掴めるようになれるでしょうか。
それには、downの意味の派生を連想できるようになることです。
downの意味の派生を連想しよう
Downは「底まで下降する運動」というコアイメージがあります。
ここで、downが、止まっている「状態」ではなく、動きのある「運動」であることに注目してください。
downには、「底」のイメージが含まれています。
下降する運動が底まで行き着いたら、「着地」になります。
そして地に足が着いているというイメージから、settle down「落ち着く」になるわけです。
downには、他にも様々な意味の派生があります。
よりdownについて詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
「settle down」の言い換え例
慣れる accustom oneself to
It’ll take time for me to accustom myself tothe changes.
変化に慣れるには時間がかかる。
定住する live in
The university guarantees accommodation in halls of residence for every first year who wants to live in.
大学はそこに住みたい全ての1年生に、ホールにある宿泊所を保証している。
落ち着く calm down
She was angry at first but we managed to calm her down.
彼女ははじめ怒っていたが、僕たちは何とか彼女をなだめた。
まとめ
慣れる
定住する
座り込む
英語の対応力をつけるには、前置詞downの意味の派生を連想できるようになることが重要です。
また、ほかの前置詞も見てみたい人はこちらをどうぞ。
あなたの英語ライフが充実するよう、応援しています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。