【R】の発音が上手になる!図と音声で徹底解剖

Rの発音 音声付き解説発音

Rの発音、簡単にできるようになりたくありませんか?いろいろな情報がありますが、実はとってもシンプルです。LとRの聞き取りだって、音をしっかり出せるようになれば聞き分けられるようになるんです。シンプルな方法で練習して、英語話者に一歩近づきましょう!

音の分類を知ろう 母音に近いから伸ばす音なんだ

 ネイティブにきちんと通じる発音するためには、R の音の性質を知っておくと有利です。ここは、さらっと読んでもらうだけでいいので、「なるほど~」くらいに思っておいてください。

R は音声学上、接近音という分類をされています。何が接近なのかと言うと、母音に近い音ということです。母音に近いということは

「あ~」と伸ばせる音

ということです。伸ばせる音だということを知っておくと、練習の時に余計な混乱をしなくて済むようになるので、頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。

正しい口の形を知ろう 舌を引っ込める

図解

Rの発音の口の形

ポイントは全部、図に書いてしまったんですが、大事な順番に下記の通りになります。

  1. 舌を奥に引っ込める。
  2. 舌を上あごに当てない。
  3. 口をちょっとすぼめる。
  4. アゴはあまり開けなくていい。

舌の形は二通りあって、先端を上にカールさせる形と、舌の奥を上あごに近づける形があります。どっちでも好きな方を使ってください。同じ音が出ます。ネイティブは、前後の音に合わせて使いやすい方を選んでいるようです。

舌がとっても器用な道具だということを意識してください。先っちょを尖らせて槍のようにすることもできるし、平らに広げて絨毯のようにすることもできます。この器用な舌を、 R の発音をする時は、奥に引っ込めて太く大きくしてください。

付け足すとすれば、口の中でこもったような音なので、こもらせるという意識をしてください。

参考にした海外サイト:
Learn to Pronounce Sounds in American English / Seattle Learning Academy
Brain and Language / Tulane University

やってはいけないこと

口は動かさない

無理に「アール」と口を動かす必要はありません。「アール」とわざわざ覚えてから、単語の中に組み込むために分解するのは無駄です。

巻き舌はしない

巻き舌をするとスペイン語になってしまいます。英語の中でこれを喋ると、それはスペイン語訛りです。

母音に近いから、伸ばした音で練習しよう

口の形は、一切動かさずに、固定して練習しましょう。「うーーーー」とずっと同じ形で発音されるのが「R」単体の発音です。

この時僕は何も動かしていません。舌の形も顎の開け方も唇も動かしていません。前後に他の音が来た時に、その後に移行するために口を動かせば十分です。このように最初は伸ばす音で練習してみましょう。

ポイントをもう一度整理しましょう。

  1. 舌を奥に引っ込める。
  2. 舌を上あごに当てない。
  3. 口をちょっとすぼめる。
  4. アゴはあまり開けなくていい。

口の中でこもらせて音を出してください。

伸ばした音にくっつければRが言える

音が作れるようになったら、短い単語にチャレンジしてみましょう。

Rから始まる語が一番簡単

頭にRが来る単語が一番簡単です。伸ばしたRの後に、単語をくっつけて見ましょう。後の単語を言おうとするときに、自然に接続させましょう。

図に示したことをそのままやればいいだけなのですが、頭にRがくるときは特に、口をすぼませることを意識するとネイティブに伝わりやすいです。

ice → rrrrrrrice → rice

ace→ rrrrrrrace → race

慣れたら語尾のRをやってみよう

語尾につけるときも要領は同じです。口の形を、最初にやった図のとおりの形にすればいいだけです。母音に近い音なので、R自体にも音があることを意識して発音してみましょう。

rrrrr→ air

rrrrr→ car

最後に真ん中にあるRに挑戦

真ん中にRがある語も、口の形を作るのは変わりません。前後の語と接続させるのも練習が必要かとは思いますが、難しければR単体の発音に立ち戻りましょう。

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まとめ

R単体の音は、口を動かす必要はありません。音を作るときには、舌を引っ込めることと、舌を上あごにつけないことが重要です。伸ばして発音すると、効率のいい練習ができます。

単語として発音するときは、基本の形に移行することを練習するだけです。日本語では使わない、慣れない操作なので、はじめは上手にできないかもしれません。でもそれは「理解できない」のではなく、「動かせない」だけなのです。

このページをブックマークして、常に図を見ながら練習してみましょう。

英語で自分が言ったことが綺麗に伝わると、それはもううれしいものです。僕もアメリカ人やイギリス人やオーストラリア人に、「お前英語上手だなぁ!」と言われたときはとっても自信がつきました。相手に受け入れてもらえると、下手でもどんどん話したくなるものです。

Rは日本語に無い音なので苦労するかもしれませんが、どうか頑張ってみてください。応援しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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