レイチェル・プラッテンの「ファイトソング」の文法解説です。
2015年リリースで、ドラマ「グッドワイフ」のCMソングにもなりました。
決意表明の歌なので、やる気を出したいとき、大きな決断のときなどにぴったりの曲です。
文法解説「Fight Song」Rachel Platten
Wrecking balls
wrecking ball は、解体工事に使われる鉄球です。
動詞で wreck というと、「徹底的に壊して使い物にならなくする」というくらいの強力な破壊のイメージになります。
to destroy or badly damage something:
cambridge dictionary
The explosion shattered nearby windows and wrecked two cars.
名詞の wreck だと、「残骸」です。
a vehicle or ship that has been destroyed or badly damaged:
cambridge dictionary
Divers exploring the wreck managed to salvage some coins and jewellery.
こういうのが、wreck です。
turned on
turn on は文脈により様々につかわれますが、ここでは「スイッチを入れる」という意味です。
「稼動させる」
「能力を発揮する」
「向ける」
「依拠する」
「怒りをもって批判する」
「攻撃する」
「性的に惹きつける」
「興味を持たせる」
turn on
macmillan dictionary
make something start working
use a quality you have
direct something at someone/something
be what something depends on
criticize angrily
attack someone
make someone sexually attracted
make someone interested
歌では、my power is turned on となっており、受動態で「パワーがオンになる、力が入ている、漲っている」です。
スイッチはひとりでに入るわけではなく、入れる誰かがいますので、モノが主語になる場合は受動態です。
なお「性的に惹きつける」はドラマなんかではよく見る表現です。
英会話では、間違っても I’m turned on. などと言わないようにしましょう、事故の元になります。
if nobody else believes
訳は「誰も信じなくても」です。
nobody は単数ですので、believes と動詞にsが付きます。
else は「他のだれも、なにも」で、any- 、every- など特定の語の後に使われます。
上記の歌詞であれば、「(自分以外の)だれも信じなくても」です。
used after words beginning with any-, every-, no-, and some-, or after how, what, where, who, why, but not which, to mean ‘other’, ‘another’, ‘different’, ‘extra’:
cambridge dictionary
Everybody else has (= all the other people have) agreed except for you.
If it doesn’t work, try something else (= something different).
in my bones
in one’s bones は、「直感的にわかっている」です。
in a way that is felt strongly, usually based on feelings or instinct (= natural reactions) rather than information:
cambridge dictionary
He knows in his bones that his best days are long gone.
Something was very wrong, she could feel it in her bones.
歌では体の中に持っているという意味で使われていますので、「体に染み付いている」「生まれつき持っている」などと解釈することができます。
in one’s bones
英辞朗 on the web
生まれつき
まとめ
前向きに人生に取り組もうというような、明るい曲でした。
歌うスピードもゆっくりなので、気に入ったら繰り返し一緒に歌ってみましょう。
文法事項もしっかり押さえて歌うと、より身につきますよ。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。