Owl City & Carly Rae Jepsen の「Good Time」の解説です。
底抜けに明るく前向きな曲を聴きながら歌詞を読んで、英語に親しんでみましょう。
文法の解説もしていますので、より深く理解してもらえます。
休日の朝にぴったりなこの曲で、リフレッシュしながら英語も勉強してみてください。
クリックできる目次
- 発音特訓「Good Time」by Owl City & Carly Rae Jepsen
- 文法解説「Good Time」by Owl City & Carly Rae Jepsen
- It’s always a good time
- Woke up on the right side of the bed
- Hands up if you’re down to get down tonight
- Slept in all my clothes like I didn’t care
- Hopped into a cab, take me anywhere
- Freaked out, dropped my phone in the pool again
- Checked out of my room hit the ATM
- Let’s hang out if you’re down to get down tonight
- Doesn’t matter when It’s always a good time then
- まとめ
発音特訓「Good Time」by Owl City & Carly Rae Jepsen
この曲には always が20回出てきます。
always の a「オー」/ɑː/の部分は、この記事の cop の o /ɑ/を伸ばした音です。
always で、/ɑ/ の音を集中的に特訓してみましょう。
文法解説「Good Time」by Owl City & Carly Rae Jepsen
It’s always a good time
have a good time を、「楽しい時間を持ってくださいね」とは訳さないように、この It’s always a good time も、直訳すると奇妙な感じになります。
そこで何をするのにいい時間なのかを考えてみると、このサビは、Let’s get down を受けて曲のメインフレーズになっているわけです。
つまり、get down 「盛り上がる」のに良い時間なんですね。
そして、いつが盛り上がるのに良い時間なのかというと、always 「いつでも」といっています。
この辺の和訳は、何が正解というより、センスだと思いますが、僕は上記のロジックで、下記のように訳しました。
訳の上手い下手は、英語がしゃべれる/使えることとは関係ないので、ここは英語のまま、感覚でとらえておけば良いと思います。
It’s always a good time 、底抜けに前向きで、気楽に楽しくやっていこうよというスタンス、明るくていいじゃないですか。
It’s always a good time
いつだって楽しめるさ(いつだって盛り上がるのにいい時間だ、楽しみたいときが楽しみどきなのさ)
Woke up on the right side of the bed
これはこのまま、丸ごと idiom 慣用句です。
「なんだかあいつ、やけに調子がいいな、明るいな、気分が良さそうだな」というときに、「あぁ、ベッドの良い場所で起きたんだな」と言うわけです。
右側じゃないんですね。ベッドの、「良い側、正しい側」から起きたんです。
古代ローマの頃から、寝床を左から出ることは不吉という迷信があったそうなので、それを誰もが知っている前提なら、「右から起きた」でもいいと思いますが。
The phrase dates back to Ancient Rome, where it was considered bad luck to get out of bed from the left side, which itself originated in a very old superstition saying that everything related to the left-hand side was inherently unlucky.
Urban dictionary
というわけで、訳はこのようになります。
Woke up on the right side of the bed
(ベッドの良い方で起きたよ)今日は朝から気分がいいや!
Hands up if you’re down to get down tonight
まず、最初の down ですが、これは「同意」という意味です。
スラング的な、若い人が使う言葉です。
I’m down!
いいよ!/ 賛成!
down には「書き留める」という意味があり、そこから「署名をする=同意する」という派生で、同意という意味を持つようになりました。
My number is xxx, did you get that down?
私の電話番号はxxxです、メモしましたか?
Oh, I should get your number down as well.
あ、私もあなたの番号をメモした方がいいですね。
get down もスラングです。
1) to party
Urban dictionaly
2) to have sex
3) to dance
4) to abandon nonsense and confront
パーティをしたり、ダンスをしたりということで、大きくとらえると、「盛り上がる」になるでしょう。
これらを踏まえると、次のようになります。
Hands up if you’re down to get downtonight
今夜盛り上がるのに賛成なら手をあげろ
Slept in all my clothes like I didn’t care
like は、「~のような」という意味もありますが、as の意味で使われることもあります。
as は because の意味も持ちます。ですので、次のようになります。
Slept in all my clothes like I didn’t care
気にならなかったから、服を全部きたまま寝ちゃった
Hopped into a cab, take me anywhere
take me anywhere 「どこへでも連れて行け」だけだと、ちょっと何を言ってるのかわからないですね。
この歌は、とにかく前向きに楽しもうよ!という曲なので、その文脈に沿って補完してみると、次のようになるでしょう。
Take me anywhere you want, it’s all up to you!
どこへでも連れて行けばいいさ、全部お前(タクシードライバー)しだいだよ。
(気にしないよ、だっていつだって楽しめるんだから)
Freaked out, dropped my phone in the pool again
freaked out は、「びくびくする、怖い思いをする」という意味です。
freaks が、「変人、狂人、熱狂者」なので、そういうちょっと理解できなくて怖い人に脅かされたようなイメージです。
なにかに相当びっくりして、その拍子にプールに携帯を落としちゃったわけですね、かわいそうに。
でも、It’s gonna be alright なんです。何が起きても、問題ない。
だって、いつだって楽しめるんだから。
Freaked out, dropped my phone in the pool again
びっくりして、携帯をプールに落としちゃった
Checked out of my room hit the ATM
hit も、Urban dictionary を見てみましょう。
(v) To strike with force; (n) a forceful strike, a blow or attack.
Urban dictionary
A single ‘serving’ or dose, generally a drug or alcoholic drink
To use something, usually a drug
A result of a search on a search engine
Visits to a web page
To visit; to go to
To have sex with
To make (sexually-motivated) advances on
To mark with graffiti; to tag
もう動詞は全部 hit でいいんじゃないでしょうか。
6番目に to go to があるので、ATMに行ったわけですね。
携帯は壊れちゃったけど、宿をチェックアウトして、お金をおろして、get down しに繰り出すわけです。
底抜けに明るいこの曲の歌詞が、だいぶ分かってきたんではないでしょうか。
Checked out of my room hit the ATM
宿をチェックアウトして、ATMに行った
Let’s hang out if you’re down to get down tonight
hang は「ぶら下がる」、out は「外で」なので、「外で目的もなく遊ぶ、ぶらぶらする」が基本の意味です。
子供も大人も、「遊ぼうよ」といって集まりますよね。
「今日は19時にハチ公前に集合して、ドンキに寄ってからスタバでお茶して、、、」なんて、やらないじゃないですか。
飲みにいったり、クラブにいったり、買い物にいったり、友達と出かける全般が hang out です。
外出なので、行動的なイメージは持っておきましょう。
Let’s hang out if you’re down to get down tonight
今夜盛り上がりたいなら出かけようよ!
Doesn’t matter when It’s always a good time then
この then はいつなんでしょうか。
doesn’t matter when といっていますので、whenever「いつでもいい」です。
「いつでも」が「いい時間、楽しい時間」だ、ということになります。
次の there も一緒です。どこでも「いい時間、楽しい時間」が持てるわけです。
Doesn’t matter when It’s always a good time then
いつなのかなんて問題じゃないよ いつだって楽しめるんだよ
Doesn’t matter where It’s always a good time there
どこなのかなんて問題じゃないよ どこだって楽しめるのさ
まとめ
この曲は、とにかく底抜けに明るくて、お気楽で、前向きでいいですね。
休日の朝にこれをかけたら、どんなときでも get up on the right side of the bed できるんじゃないでしょうか。
メッセージはシンプルですが、スラングが盛りだくさんで、この曲をマスターしたら、友達とのお気楽な会話や、映画も楽しめるようになれますね。
この曲でシャドーイングして、盛り上がりながら英語のトレーニングをしてみてください。